1/4

そのうち十五分は眠っていた

¥1,000 税込

送料が別途¥180かかります。

思い出はいつでも急にやってくる お米屋さんの前から走る
- 久間木志瀬

「ぬばたま」の同人、久間木の個人歌集。

2015年~2022年に発表された短歌を再編・修正して収録。全391首。
少数部のみの入荷です。気になる方はお早めに。


●集中より久間木による十首選

善悪の境目にコーラがあるとコーラを少しずつ飲んじゃうな
-「水銀」

この街は息の薄さをこわがらない 花火を見ずに寝転がる人
-「針の雨」

まだ愛とか言ってるんだね とりあえずスープのアクを掬ってもらう
-「くらい胃袋」

燐光の気配あえかな水がありクリスマスから開いてたペリエ
-「恋をしたやつから殴る」

これは男女のこと?と問われて燃え上がる水鉄砲のみずうつくしい
-「パレード」

鉱石にさわったようにいい夜のなかを歩いてどこにも着けず
-「パーマネント」

ラーメンのねぎを挟んでいるきみの箸先に追いつけないんだよ
-「透かしてみたい」

ひとが死ぬ再現Vを撮っているところを月はじっと見ている
-「出土」

プレゼント用の図鑑が包まれてわたしのはしたなさまで届く
-「帰りの駅」

球形の夫婦 流線型の夫婦 言葉は灰になって何年
-「蝙蝠」

商品をアプリでお気に入り
  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥1,000 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品