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  • ぬばたま 第10号

    ¥1,000

    ✴︎ 1996年生まれによる短歌同人誌「ぬばたま」 表紙を新たに、10冊目となる、リニューアル号! 同人7名による50首競詠、全350首を収録。 第10号を記念した座談会も掲載。 ✴︎ 50首連作から2首ずつをご紹介します。 ✴︎ 「笑顔」 乾遥香 お前には才能があるとボケが言う わたしも笑顔でそれを見ていた バターになるよと叱って意味を聞かれてる もちろん今が虎だって意味 「両A面」 大橋なぎ咲 後半にくだりが増えた、遅刻して扉の前で聞く好きなネタ 星うさぎ役のじゃんけんから降りてわたしがなったのは宇宙カバ 「夏まつり」 越田勇俊 「パパもちやんと怒つてよ」と言はれたりこどもを叱る君の迫真 全集を閉ぢて夏めく窓の外ゆらりと高きホテルウェスティン 「ドミノ」 久間木志瀬 大切なことも忘れるから人は忍冬強く強く匂える 暖房のある会議室 言葉には疑問を 手芸には魂を 「Megalopolis」 松岡礼慈 面白いブログほどすぐ消えるからそれまでにドライジンで忘れて 虚空から蕎麦を合成できる日が来るまでによく食べておく蕎麦 「夢はいつでも」 的野町子 また会える。パン屋の固いドーナツをあたしは昨日も大好きだった。 あたしたち家族だったことあったよね広域避難所指定の母校 「YOKO SOUND LABORATORY」 篠田葉子 ミリペンでルーズリーフに描いていた人生初の先輩のこと 疾走感と速度の違いはなんだろう 夜のフライトできみを見送る ✴︎ 第10号記念座談会 これまでの軌跡とあいまいなわたしたちの記憶 乾遥香×大橋なぎ咲×越田勇俊 ✴︎ 発行……ぬばたま編集部 編集……乾遥香 小松﨑碧美 装幀……小松﨑碧美

  • ぬばたま 第九号

    ¥1,000

    ぬばたま第九号 特集 的野町子 A5/152頁 ●的野町子新作「生活と参道」30首  プロフィールと人物紹介 作品掲載年表  既発表作品から自選20首 乾遥香・久間木志瀬による10首選  的野町子に聞いた!ポエトリーリーディングとは? ●ゲスト寄稿 歌人評:魚村晋太郎「豆苗と輪廻」 連作評:北村早紀 「祝福を広げて」 一首評:淡島うる/草間凡平/谷じゃこ/久永草太/枇杷陶子 エッセイ:北村早紀「燦雨に立つ探検家によせて」      草間凡平「王国宛ての書簡」      淡島うる「坂本さんという先輩」 トリビュート作品:桑井ゆた 「さみしかったんだね」          役者でない「息災」          谷脇クリタ「よる、ばける」 ●同人寄稿  乾遥香/大橋なぎ咲/久間木志瀬/越田勇俊/佐々木遥/篠田葉子/関寧花/松岡礼慈 ●同人企画 「タロット占いぬばたま館」       「的野町子と東京で遊ぼう」 ◎短歌連作  的野町子 久間木志瀬 佐々木遥 松岡礼慈 佐藤廉 越田勇俊 篠田葉子 大橋なぎ咲 乾遥香 12月1日(日)文学フリマ東京39で初頒布の最新刊です。 的野町子って誰?という人にも、お楽しみいただける一冊。ぜひ読んでください。

  • 乾遥香1st demo歌集 10月生まれ

    ¥1,000

    乾遥香の1st demo歌集 2020-2022年に制作した未公開連作4篇  glass-like(7首)  毒のない花(30首)  真実の口(50首)  ドラマ(13首) 計100首を収録 B6判/50頁

  • balancer

    ¥500

    乾遥香の日記本。 2023年3月〜5月の出来事。 短歌をやっている日々の記録と、普段触れているカルチャーの感想など。 どちらかというと短歌に疲れてきた人向け。※1 パジャマグミからカットされた裏話も。 並べて読もう。 B6/500円 ※2 ※1 短歌をやることにまつまわる個人的な日記です。 読者のあなたが短歌を作っていなくてもべつにいいんですが、短歌総合誌を読んだことがないとすこし読みづらいと思います。 あなたが私と直接関わったことがなくてもいいんですが、少なくとも私の書くものを好きじゃないとけっこう読みづらいとは思います。 悪かったことも書いてあるので、悪いことを読むと元気がなくなっちゃう人は、いま読むことはおすすめしません。 自分としては気に入る本になったので、その後も書き溜めています。次の文学フリマでまた出す、続きものにする予定です。 短歌の引用やカルチャーの感想パートはどなたもお楽しみいただけるかと。 ご興味のある方だけよろしくお願いします。 ※2 対面販売じゃないのは危ないので文学フリマ会場価格より100円あげています。すみません。 パジャマ・グミとのセット商品は足し算の金額より100円安いです。 家庭用プリンタ印刷・手製本です。 多少のインク飛び、カスレがあります。あらかじめご了承ください。

  • 第九号+1冊 SET

    ¥1,600

    2024年12月(一年前)の文学フリマで初頒布した「ぬばたま」の第九号と、お好きな既刊をあわせて合計金額から200円引きしたセットです。 気になる号がある方は、この機会にぜひ! (第六号 特集大橋なぎ咲 のみセット対象外) それぞれの冊子のさらにくわしい紹介は、単品のページからご確認ください! 2023年の第八号:Aセット お笑い/漫画/小説/動画/歌詞……歌人がさまざまなコンテンツをレビューする企画〈テクストレビュー〉 同人の近況エッセイ〈レポート2023〉を収録! 2022年の第七号:Bセット 26歳で・短歌をやること にフォーカスした座談会と、ぬばたま世代の短歌活動の内実に迫るQ&A 40問を掲載! 2020年の第五号:Cセット ゲストによる連作評を多数掲載!(評してほしい人を同人が指名し、前号までのいずれかの作品評をご寄稿いただく、前号評に代わる企画) コロナ禍の短歌シーンをリアルタイムで語る、座談会2020! A〜Cから種類をお選びいただき、ご注文ください! Aセット:第九号と第八号 Bセット:第九号と第七号 Cセット:第九号と第五号

  • ぬばたま第八号

    ¥800

    2023年11月11日発行の「ぬばたま」第八号です。 特別企画 テクストレビュー&レポート2023 ● 同人連作 乾遥香「ニューロマンチズム」 大橋なぎ咲「恋の河」 久間木志瀬「馬と馬車」 的野町子「ダイハツ・アレグリアを見に行った」 松岡礼慈「ごみできらめく」 関寧花「みずみち」 越田勇俊「牧歌」 ● テクストレビュー2023 小説、漫画、批評、歌詞、漫才やコントの台本、日記、……短歌を除く広義のテクストから、同人が選んだものをレビューする今年の企画! 自分に影響を与えたもの、最近読んで面白かったもの、全48レビューを掲載! ● 中間報告!レポート2023 第七号の座談会から一年 27歳の近況を報告する同人エッセイ 松岡礼慈「近況」 関寧花「愛情示すにはある程度がむしゃらさと体力が必要です」 的野町子「金木犀の木」 大橋なぎ咲「一生推す。2023」 乾遥香「アンバー」 越田勇俊「ある日」 ●執筆プロフィール2023年版

  • ぬばたま 第七号

    ¥800

    1996年生まれによる短歌同人誌「ぬばたま」 2022年11月20日の文学フリマ東京で初頒布した第七号。 「26歳」「短歌をやること」のリアルに迫る一冊です。 〇同人連作 乾遥香   「ロール」 大橋なぎ咲 「天使になっちゃった」 関寧花   「どうも心根の陰気なやつだな」 久間木志瀬 「なりものの木」 松岡礼慈  「歩き続けて」 越田勇俊  「あきのうた(下)」 的野町子  「無い日々記」 〇読書感想文 的野町子 「『花折断層』における花折断層」   近藤かすみ歌集『花折断層』(現代短歌社・2019)について ●●特別企画 ぬばたま世代のリアル●● 〇ぬばたまQ&A 同人のリアルに迫る40問 ぬばたま編集部からの質問に、同人とゲストが答えます。 ・職場で短歌の話、する? ・短歌の友達、いる? ・原稿料、いくらもらってる? ・あなたの中で総合誌の位置付けは? ・本、一ヶ月に何冊買う? ・好きな歌集は?漫画/映画は? etc. 〇ぬばたま学級会 「どんな大人になりたい?」 ・大人のイメージ ・教職について ・書くことは労働か ・「人生」をやらずに短歌を作るって ・どうしたら幸せになれる? etc. ●●掲載連作より●● 駆け上がる必要はない階段も駆け上がり これ から どうしよう? もう8センチ高かったらと今は思う 恋愛が一番の悩みだったとき - 乾遥香「ロール」 「お話し中すみません」という声がしてふたりはくすくす笑いをやめる 若い女性の登用として校長の実績になるあなたの我慢 - 大橋なぎ咲「天使になっちゃった」 晩年は仲が良かったご夫婦の遺言どおりふたつのお墓 友人の個展の告知はせ・ん・ね・ん・ご砂になるまで郵便受けで - 関寧花「どうも心根の陰気なやつだな」 点と点の間の線をたわませてあけびの紫のアイシャドウ 想像の中の大人の表情はいつもひとつの薄荷のど飴 - 久間木志瀬「なりものの木」

  • ぬばたま 第六号

    ¥1,400

    話したいときは女子校だと告げるわかってもらいやすくなるから - 大橋なぎ咲「ミューズ」 1996年生まれによる短歌同人誌「ぬばたま」 2021年11月発行の第六号です。 今号は「大橋なぎ咲」特集。ぬばたま同人についての個人特集、一回目です。 アイドル/推し/ミューズ/女オタク/女と女/シスターフッド/……等のテーマに関心がある方、短歌に関わるすべての方、みなさま必携の一冊です。 この一冊だけで大橋なぎ咲の短歌が200首以上収録されているので、歌人大橋なぎ咲をよく知らない方でもお楽しみいただけるようになっています。 ●巻頭連作  大橋なぎ咲「ミューズ」60首 ○新作短歌「大橋なぎ咲にその日は来るか?」15首 ○作品掲載年表 ○自選他選企画 ○ ブックリスト「大橋なぎ咲に近づく10冊」 ●ゲスト20名&同人6名による寄稿文 寄稿者(敬称略) 歌人評:丸田洋渡、平岡直子 連作評:雨月茄子春、久間木志瀬、郡司和斗、瀬口真司 一首評:山木礼子、榊原紘、越田勇俊、笹川諒、初谷むい、髙良真実、雪吉千春、榛葉純、森本直樹、松岡礼慈、平出奔、的野町子 コラム:暮田真名、紺野藍、初谷むい、三田三郎、森慎太郎 随 想:カリフォルニア檸檬、青松輝、乾遥香 評 論:平英之 その他、トリビュート作品も掲載。 ●鼎談「オタクである私の話」  大橋なぎ咲 × 瀬戸夏子 × 乾遥香 ・アイドルを好きになる理由 ・身近な人間を推すこと ・歌人の接触イベント ・短歌に詠む/詠まれる ・天皇家というアイドル ・世代とフェミニズム ・大橋「人間を消費する欲望に勝てない、ので……」 …… 以上、トピックスのごく一部です。 読み応えのある書き起こし8万字、誌面でお楽しみください。 ●同人連作 乾遥香   「恋愛運」30首 初谷むい  「あぽかり」30首 久間木志瀬 「蝙蝠」25首 的野町子  「聞いた話」19首 越田勇俊  「町、あるいは故郷のやうな」10首 廣川ちあき 「東京国際空港」10首 関寧花   「イン・ベッド」7首 松岡礼慈  「望みをなくすまでの歳月」7首 ▽▽大橋なぎ咲 巻頭連作「ミューズ」より21首▽▽ 話したいときは女子校だと告げるわかってもらいやすくなるから みーちゃんのカレシと聞いてチェックした硬式テニス部の人たらし みーちゃんがJの頭をなでているスマホを見つつ スマホを見つつ♡♡♡ なっちゃんに隠語で話すテニス部を男体化したときの設定 Jが言う「は?」を集めた数分がニコニコ動画にあればいいのに あまりにも二次元すぎる 校庭を二階から見ていたらお手振り 弁当を持って私の席に来たJが隣の椅子を引き寄せる 急に冷めた話を聞いているときの私の奇妙な口角だろう 中原とJの大事な思い出を設定と言いました 笑う中原 後輩に出待ちをされておびえてるJは10分休みにも来る 給水機まで付き合えば密会と言われるたとえマネージャーでも カタログの歌を歌ったレポレッロどんなに誇らしかっただろうか 着せ替えるため締め切った教室で二人のためのクーラーの音 びっくりするほど月が大きい 「さきちゃんがJを洗脳している」なんて カラオケで歌う曲から変わりだすJが誰かを好きになったら 男につけてもらったという香水の匂いはあまりわからなかった 大学生編はないほうがよかったな Jの彼氏は一人目が好き ジャニオタのブログを読みあさってみる「担当なら責任を感じる」 しゃむいって彼氏が言って許せないJのからだの欠けたところが 告げられるまでもなかった めくったらハートに剣が刺さったカード 友達はアイドルじゃない アイドルも人間 皆が言っていたのは......

  • ぬばたま 第五号

    ¥800

    1996年生まれによる短歌同人誌「ぬばたま」 2020年11月発行の第五号です。 見どころは、ゲストから同人への「既刊連作評」と、乾・大橋・越田・岐阜の四人がコロナ禍の短歌シーンを語る「座談会2020」。 〇同人連作 岐阜亮司  「ライフ・アフター」50首 乾遥香   「人魚」30首 佐藤廉   「スタンド・バイ・ミー」29首 大橋なぎ咲 「私のBL」15首 久間木志瀬 「出土」15首 廣川ちあき 「急流に逆らふ」15首 初谷むい  「ゆざめの季節」13首 的野町子  「おもいだせない」12首 佐々木遥  「星の季節」11首 河田玲央奈 「朝焼けのパセリ」10首 越田勇俊  「さみどりの言語、そして国」10首 松岡礼慈  「すべてを照らせるか」10首 関寧花   「夕方の散歩」7首 〇緊急企画「座談会2020」  乾遥香×大橋なぎ咲×岐阜亮司×越田勇俊 ・短歌とオンライン ・短歌の情報どこから得てる? ・2020年、最近の興味 ・祝・ぬばたま第五号! ・ぬばたまの展望 ・20XX年、自分の歌集 …… 総字数3万字超。この年、突然はじまったコロナ禍と「短歌」について。リアルタイムの体感を記録した座談会の書き起こしです。 〇特別企画「既刊連作評」  前号評に代わる特別企画 同人それぞれが依頼した方に、ぬばたま掲載の過去の連作について、批評文をご寄稿いただきました。友人、俳人、指導教授など、さまざまな方に書いていただいた貴重なレビューです。 企画の詳しい内容は目次の画像を参照してください。 連作評執筆者▷▷連作作者(ぬばたま同人) 染野太朗  ▷▷ 乾遥香 山木礼子  ▷▷ 久間木志瀬 そうせき。  ▷▷  佐々木遥 當山壮大  ▷▷  松岡礼慈 郡司和斗  ▷▷  中野霞(ゲスト) 安里琉太  ▷▷  関寧花 彩音わおん ▷▷  九条しょーこ 工藤玲音  ▷▷  佐藤廉 乾遥香   ▷▷  初谷むい 岐阜亮司  ▷▷  岐阜亮司 横溝ひろし  ▷▷  越田勇俊 寺村たこ  ▷▷  的野町子 岩川ありさ  ▷▷  大橋なぎ咲 (敬称略) 既刊といっしょに、お読みください。 ●●第五号掲載連作より●● ゼミ室で証書をもらいそれだけで今年の式の代わりは終わり みずうみに吸い寄せられる一片の雪 あっけない四年だったな 公園にサッカーボールは残されてその存在を増しゆくばかり 波紋が石に遅れるように厄災の持つゆっくりと降りるイメージ 夜パフェをふたり食べつつ教わったサンマルクとは聖マルコだと -岐阜亮司「ライフ・アフター」 女の子が膝を抱えて泣いている泣いている最終話の一話前 手鏡でわたしの顔を確かめる わたしに向かうわたしへの愛 たった一人を好きでいること 歯医者さん歯磨き何度も教えてくれる 珈琲に砂糖とミルクを断って、わたしが何かを断る理由 パレードは中止 それから二年後にわたしの指が触れているシャツ -乾遥香「人魚」 なんかいも洗って干したTシャツが急にいらなくなる夏の午後 ディカプリオ(壮年)が出ている映画ばかり観てると声がでかくなる 院に行っとけばなにかがマシだった気がするけれど いったいなにが? ドリンクバーの代金のこと家賃って呼んでたころの友達のこと -佐藤廉「スタンド・バイ・ミー」 人力ボカロを作るしかない 安すぎる自販機にある変な飲み物 好きだけど読まなくなった、公式で描かれる前の社会人パロ -大橋なぎ咲「私のBL」 ひとが死ぬ再現Vを撮っているところを月はじっと見ている 『アンダルシアの犬』繰り返し上映の部屋から脈のようにくる音 3蜜の予防と打ってそのままの駅の貼り紙 今が本当 次こそは生えたい ちゃんと道路からピンクの肉のような床から -久間木志瀬「出土」 おれんじがふたつ、りんごがひとつある。夜の歯医者の待合室に 拗ねながらしている仕事 本当にだれの役にも立ちたくないよ -的野町子「おもいだせない」 ▽▽既刊について乾のレコメンド 2023.6▽▽ 新型コロナウイルスとともに始まった2020年、同人とほとんど会えないまま作った一冊でした。 第五号。ぬばたま同人、23〜24歳。卒業・就職を迎えた人も多かった、節目の年です。 3年経っても終息しないとは思ってもみなかったコロナ禍。状況が決定的に変わったことに気づいていない状態で、イレギュラーの記録のために録っておこうよ〜と始めたオンライン座談会が掲載されています。 大橋、越田、岐阜とここで喋ったコロナ禍の短歌に対する所感・展望と、四分割されたZoomの画面、全員が有線イヤホンをしている様子すらも2020年の短歌シーンを切り取っていたように思えます。 「自分の歌集」についての、それぞれの2020年時点でのコメントも読みどころ……かも。

  • ぬばたま 第四号

    ¥500

    1996年生まれによる短歌同人誌「ぬばたま」 2019年11月発行の第四号です。 ●同人による連作 乾遥香  「永遠考」33首 岐阜亮司 「過去について」30首 篠田葉子 「呼吸器疾患」20首 初谷むい 「感光とその手続き」20首 佐々木遥 「途方のない人生」16首 廣川ちあき「東急ハンズに寄って帰る」12首 的野町子 「いいわけ」12首 大橋なぎ咲「学生短歌会合同合宿二〇一九夏」10首 久間木志瀬「人間図鑑」10首 松岡礼慈 「狂いなく」10首 ●1996年生まれのゲスト連作 中野霞  「メイドインチャイナ」10首 ●テーマ詠「黄」 ●一首評 ●前号評 平岡直子 「ぬばたま第三号について」 ●●第四号掲載連作より●● エスカレーターから降り立つひとりひとりをよく見る 正解はひとつだけ 100点の先にはなにもないけれど信号がありコンビニに寄る サイレンがあなたをわたしから奪う そのときわたしが話してたこと いない犬が散歩を嫌がるけど外に出る  いない犬だから 本気のわたしの本気はあなたに見えなくてわたしの座っている夏の床 わたしがなにを話すべきかだんだんわかってくるこの生でなにを話すべきか -乾遥香「永遠考」 そのころの僕は美術部だつたつけ灰皿に火を落としそこねる 好きだつたちやちな近所の公園のやうな女の子よ脱がされて 天使たちはしやぎ疲れてやすむそのそれぞれに透かされるうすいはね 晩秋のこたつでねむくなりながらするゲームみたい負けたつていい -岐阜亮司「過去について」 あんな映画と思わなかった いつもより強くぶつかられるセンター街 世界、なんで処理落ちしないかわかんないとりあえず階段ぐるぐる登る -廣川ちあき「東急ハンズに寄って帰る」 私より弱い奴ってロッカールームの虫くらいだよ 虫を殺す サニーサイドダウンおまえに捩じ込んで記憶喪失の朝の光よ -的野町子「いいわけ」 友達の頼むメニューを決めてやる毎日同じ服の私が 丼を食べきるまでにそば組の皆が話していたことだけど 友達が音読をするときの語気 飛べているのが謎のはばたき -大橋なぎ咲「学生短歌会合同合宿二〇一九夏」 一日が終わって夜はあたりまえ拳をとけば硬貨の匂い 生殖もいらないくせに(だからかあ……)花火下半分澄みわたる -久間木志瀬「人間図鑑」 無虫処理されてゆく野にほの光る蛍のような憎しみだった 真夜中にぼんやりと立つ自販機のテロを伝える一行ニュース -松岡礼慈「狂いなく」 受領証渡し忘れて日が暮れて みんなそれぞれ海を見つけて いつだってみずのしたたる音を持つ 有事のままでひとつになった -中野霞「メイドインチャイナ」(ゲスト) ▽▽既刊について乾のレコメンド 2023.6▽▽ この第四号を出す文学フリマの三日前に笹井宏之賞の染野太朗賞をとったので、結果的に何かを受賞する前 最後の連作になったものが載っています。とても調子が良いときの33首です。もちろん今も好調ですが、短歌の世界の景気は悪くなりました。 この翌年の合宿は感染症の流行で中止されるので、結果的に学生として学生短歌会合同合宿に最後に参加した年の一冊でもあります。参加した同人は乾・岐阜・大橋。大橋による合宿連作も掲載。「学生短歌」に愛憎含めて思うところがある人はこういう話、面白いんじゃないでしょうか? ぬばたま同人22〜23歳の作品を掲載。

  • ぬばたま 第三号

    ¥600

    1996年生まれによる短歌同人誌「ぬばたま」 2018年11月発行の第三号です。 〇同人連作 乾遥香    「Iris」30首 初谷むい  「光の光たる」30首 廣川ちあき  「トマト缶のある自炊風景」16首 久間木志瀬 「飛ぶみたいだね」15首 坂本歩実   「歪んだ中指」13首 松岡礼慈   「絶望が」13首 大橋なぎ咲 「町の名前」10首 加瀬はる  「栞の痕」10首 九条しょーこ「満」10首 越田勇俊   「八月」10首 佐藤廉   「slowdancinginthedark」10首 関寧花    「心気症」7首 ●テーマ詠「赤」 ●一首評 ●前号評 堂園昌彦  『「ぬばたま」第二号を読む』 〇特別企画「大学短歌バトル2018全首評」  乾遥香×岐阜亮司 ●●第三号掲載連作より●● 黒いソファをしつらえた人ありがとう今の気持ちにすごく似合って 昼の鳩 たとえ行くなと言われればどこにも行かないのに 夜の鳩 泣きながらわたしは無料じゃないことを有料でもないことを泣きながら 微笑みつつ話せば過ぎたことになる怒りすべてについてくる月 -乾遥香「Iris」 『制服の白いラインが蛍光で世界が終っても光ってる』 よろしくねあたし二次元の女の子おなかは空かないけどここにいる グッモーニン人生どうでも飯田橋人生どうにか鳴門大橋 おそいってあたらしいってことでしょうあたらしくいるからここに来て -初谷むい「光の光たる」 ああこんなものがきれいだスーパーの何か冷やしていた氷水 桃とラムネてんでに売れてゆくどれもぼくとは関係ない愛ばかり レッカー車とレッカーされていく車いつか終わるんだと諭されて -久間木志瀬「飛ぶみたいだね」 生き死にに間違いなんてない夜の歯磨きにひどく時間がかかる 日傘!今は激しい月影を遮るために、山風は死だ。 川を渡るお花畑はいらないと言ってくれれば火をつけたのに あたしの力で手に入れたんじゃなくってもこれらは全てあたしのものだ -的野町子「歪んだ中指」 月イチで帰ってくると言われても台風は来て去っていく点 あの店でランチしたとき吹き抜けを一緒に見上げておけばよかった 友達にバイクを買ってあげたいと思う気持ちを相談できる もし君が去年引っ越ししていたら買ったコップがあると言うだけ -大橋なぎ咲「町の名前」 半袖の寒きに日なた求めつつうつむけば街の凹凸を知る 葉月尽 レモンサワーに秋が来て酸きこと君にくり返しいふ 酔ふことはたやすき罪科 ぼくたちを雨はしばらく湿らせている -越田勇俊「八月」 最悪の夢から醒めた真夜中の手がピーナツバターの匂い 暗闇で踊るあなたがあなただとわかる 微熱の祝日は雨 -佐藤廉「slowdancinginthedark」 ▽▽既刊について乾のレコメンド 2023.6▽▽ 2018年。ぬばたま同人20〜21歳。 連作の一首一首を見返しつつ、基本みんなちょっと怒っているように見えることを「2018年」のように感じます。短歌シーンでいうと川野芽生さんが歌壇賞を「Lilith」で受賞した年です。この後も、この前も、みんなあらゆることに怒っていたわけですが、この年の歌は、怒り方がパーソナライズされていく若干「前」に見える気がします。それぞれの文体が未成熟だからそう見えるだけかもしれませんが。 3月に短歌バトルに出場した乾が、書き手に同じく出場者だった岐阜亮司を巻き込んで行った「大学短歌バトル2018全首評」が第三号のメインの企画です。読み応えも記録としての価値もまあまああると思います。この企画も、一回戦〜エキシビションマッチまでを想定して用意する『出場者3人×8大学×4回戦分の歌と評』が、大変な準備を要するのにもかかわらずほとんど使われずに散逸するトーナメント制という大会のシステムに物申したい、という乾のなんとなく怒りながらの立案でした。徹夜をする体力だけはあった時の、恥ずかしいほど荒削りな批評を……5年後の今見ると大変恥ずかしいですが、リアルタイムで記録しておいてよかったとは思います。 マスクはもう外していいとかなんとか言われていますが、今年も大学短歌バトルは復活しませんでしたね。「角川短歌」では代わりにU-25短歌選手権の2回目が開催されていて、結果発表はまだです。そちらも面白い企画ではあるんですが、在学かどうかではなく「25歳」でバッサリ区切られることを悲しく思います。 ぬばたま同人、現在26〜27歳。第三号と比べると、ずいぶん大人になったような気がします。

  • そのうち十五分は眠っていた

    ¥1,000

    思い出はいつでも急にやってくる お米屋さんの前から走る - 久間木志瀬 「ぬばたま」の同人、久間木の個人歌集。 2015年~2022年に発表された短歌を再編・修正して収録。全391首。 少数部のみの入荷です。気になる方はお早めに。 ●集中より久間木による十首選 善悪の境目にコーラがあるとコーラを少しずつ飲んじゃうな -「水銀」 この街は息の薄さをこわがらない 花火を見ずに寝転がる人 -「針の雨」 まだ愛とか言ってるんだね とりあえずスープのアクを掬ってもらう -「くらい胃袋」 燐光の気配あえかな水がありクリスマスから開いてたペリエ -「恋をしたやつから殴る」 これは男女のこと?と問われて燃え上がる水鉄砲のみずうつくしい -「パレード」 鉱石にさわったようにいい夜のなかを歩いてどこにも着けず -「パーマネント」 ラーメンのねぎを挟んでいるきみの箸先に追いつけないんだよ -「透かしてみたい」 ひとが死ぬ再現Vを撮っているところを月はじっと見ている -「出土」 プレゼント用の図鑑が包まれてわたしのはしたなさまで届く -「帰りの駅」 球形の夫婦 流線型の夫婦 言葉は灰になって何年 -「蝙蝠」

  • 100×3 set

    ¥2,200

    SOLD OUT

    2022年5月発行の新刊二冊のセットです。 ●10月生まれ 乾遥香の1st demo歌集 未公開連作4篇 計100首を収録 B6判/50頁/1000円 わたしにとって十二個下は十三歳 このままでいいとは思わない -乾遥香「真実の口」 ●いちばん有名な夜の想像にそなえて 青松輝と瀬口真司の合同歌集 ステートメントA+S 50首連作4篇 計200首を収録 A5判/90頁/1200円 写真・表紙デザイン トヤマタクロウ なにもかもわかる(青春みたいだね)。違法アップロードのデスノート -青松輝「days and nights」 好感情こそこわばる息で一月の半ばは枝を濡らした桜 -瀬口真司「天使給電篇」

  • いちばん有名な夜の想像にそなえて

    ¥1,200

    SOLD OUT

    青松輝と瀬口真司の合同誌 単品販売はじめました。 ステートメントA+S 50首連作4篇 計200首を収録 なにもかもわかる(青春みたいだね)。違法アップロードのデスノート 夜のフィアー ここからここまでは現在でここからは未来って教えてほしい - 青松輝 「days and nights」 全部は言えない ガードレールに腰掛けてボードレールのながい憂鬱 スーパーシャイ きみのコインは溶け出してグリッチエフェクトの自動販売機 - 青松輝 「noisemonger 」 つやめいてメトロ・ゴールドウィン・メイヤー本当は地球よりも大きな 好感情こそこわばる息で一月の半ばは枝を濡らした桜 - 瀬口真司 「天使給電篇」 頑張って 霞の幕を割りながら 縁起物の色にもなりながら くちづけをまるごとかっぱらおうとして僕だけが両手をすりあわす - 瀬口真司 「バーサークフューラー」 A5判/90頁 写真・表紙デザイン トヤマタクロウ

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